そもそも歯周病ってどういう状況??

2021年07月27日

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匠歯科医院ではクリーニング前に必ず歯周病の検査を行っております。

そして結果をお伝えしたうえでクリーニングをし、クリーニング前後でお口の中がどう変化したのかをお話しさせていただいています。

でもどこを測っているの?正常な数値は?と気になりますよね。もちろん説明を前もってさせていただきご理解いただいた上で検査しております。

まずは歯の断面図を見ていただきましょう。

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歯は歯茎に支えられているのではなく、骨に支えられています。その周りを歯茎が覆い被さっているので歯と歯茎の間には隙間があるのです。

その隙間を “歯周ポケット” と言います。

この歯周ポケットをプローブと呼ばれるメモリがついた器具で測っていきます。

健康な方だと前歯で1〜2mm、奥歯で2〜3mmで、歯茎が薄いピンク色で引き締まっており、出血もない状態になります。

ですが歯と歯茎の隙間にどうしても汚れが溜まってきます。それを放っておくと歯肉炎という症状になり、歯茎が赤く腫れて、微量に出血がある状態になります。

歯肉炎の状態で汚れをとってあげると健康な状態に戻りやすいですが、このままさらに放っておくと汚れが固まり歯石となり、歯周病や歯槽膿漏と言う病気に進行していきます。さらに、歯石は粗造なため残しておくとさらに汚れがつきやすい状況に陥り続けるのです。

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そしてここからが問題なのです!歯肉炎のうちは健康な状態に戻れましたが、歯周病になると歯を支えている骨がその汚れから遠ざかろうとして(前回のブログでも触れましたが、汚れから出る菌は身体全体にも影響を及ぼします。それを防ごうとして遠ざかるのです。)溶け始めていくのです。溶けた骨も元には戻りません。虫歯と違って強く痛みが出るわけでもないので気付きにくいのです。

ですから、汚れが付く原因となる歯石をしっかり除去してあげる必要があるのです。歯周病の治療のゴールとしては骨の位置の現状維持、そして歯茎は薄いピンク色で引き締まっており出血がない状態に持っていくのがゴールになります。

しかも、歯周病菌は思春期前後に感染するため、小中学生から感染が始まるのです。歯周病と聞いて中年からのイメージが高いかもしれませんが、そんなことはないため油断大敵です。ですが、小中学生の年齢では歯周ポケットが形成されてはいないため、歯についたプラーク(細菌の塊、歯垢)の中でひっそり暮らしていると思われます。ですから、大人になる前から歯医者に通い、定期的なクリーニングをしておく事が大切になってくるのです。

そのクリーニングを得てお口の中の均衡をたもっていくのです。ただ、どんなにクリーニングに通っていただいても、お家でのブラッシングをサボっていては意味がありません。次回はお家でのブラッシングについてお話しします。

いよいよ8月間近になり暑い日が続くようになりました。

受付には金魚が泳ぐ涼しげな装飾になっております。

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ひき続きガラポン大会も開催してますので皆さんのご参加お待ちしております。

ブログ作成者

西田 美結

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