【うがいの大切さ】について投稿します

2021年11月09日

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『うがいの大切さ』

 

コロナが流行り出してから尚、うがいと言われるようになりました。改めてうがいの効用に触れていきましょう!

 

まず、ウイルスがどうやって感染するのかその仕組みをお話していきます。

 

コロナウイルス、インフルエンザウイルスなどのウイルスは皆、生きた細胞に入り込まないと生きられず、細胞の中でしか仲間を増やせないパラサイト(寄生生物)です。

 

狙いをつけた喉の粘膜細胞の受容体(入り口)に吸着すると、自分を包む膜と細胞の膜を一体化させてスルリと内部に侵入し、自分の遺伝子を包む殻をサッと脱ぎ捨てて、細胞の中にその遺伝子を放り込みます。そして乗っ取った細胞のタンパク質やエネルギーを使って、自分の遺伝子を増殖させていくのです。

 

歯周病菌の毒素がウイルス感染を後押しする! | 医療法人きし歯科ファミリークリニック

 

とはいえ、粘膜細胞もそうやすやすと乗っ取られるわけではありません。通常喉などの粘膜の細胞は、豊富な粘液で覆われています。ウイルスが細胞の受容体(入り口)に吸着しようとしても、粘液が邪魔するのでなかなか吸着できません。

 

この機を逃さずにガラガラうがいをすれば、ウイルスを追い出すことができるのです。ですから、「外から帰ったらうがいをしましょう」と言うのです。

 

ただし、この粘液による防御作用が弱くなってしまうのが、歯周病との関連なのです。

 

歯周病菌の出す毒素が粘液の層を溶かして壊してしまうため、ウイルスの標的である粘膜細胞の受容体(入り口)が丸見えになり、吸着がよういになってしまうのです。それに、ウイルスの持つ「細胞の入り口を開ける鍵」をパワーアップさせてしますことも分かっています。

 

これらを受け、歯周病菌は感染を手助けしてしまうため、前回のブログで書いた歯周病の記事を読み返して見て下さい。

 

さてここまでうがいの大切さをお話ししてきましたが、匠歯科医院でも感染予防のために診療前に洗口液によるうがいをしていただいています。

 

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市販にもたくさんの種類が出てますが、実際の研究で、「リステリン®︎」液はインフルエンザウイルスやHIVウイルスを30秒で不活化した例と、「イソジン」の名前で知られるポピドンヨード液は20〜30倍に希釈するところを5〜10倍に希釈してガラガラうがいすることでSARSコロナウイルスを60秒で99.9%不活化させたことが明らかになっています。ただし、ポピドンヨード液は細胞毒性を持つため、最後に必ず水でうがいをしてください。

 

リステリンの選び方 | 口臭、歯肉炎の予防には薬用リステリン®

 

ここまで読んでいただいてうがいの大切さがお分かりいただけたかと思います。お家に帰ったらすぐ手を洗って、必ずうがいもしましょう!

 

うがい・手洗いのイラスト | かわいいフリー素材集 いらすとや